<7年前 私は三原あゆみだった / 突然6人の顔見知りの大人たちが私の前で / 言い争いをして / 私は中川あゆみになった>── 中川あゆみ(「事実 ~12歳で私が決めたコト~」より)
中川あゆみ。横須賀に住む13歳。離婚の多い現代社会において、中川あゆみも両親の離婚を経験した1人だ。そして彼女は、母方の祖父母に引き取ら れ、養女となった。心ない人は、そんな境遇の彼女を「もらいっ子」と呼んだ。
ひとりになった中川あゆみをずっと支えていたのは“歌”。いつの頃からか、彼女は歌で自らの気持ちを人に伝えたいと思うようになった。すべて、彼 女が経験した「事実」だけを通して。
冒頭に紹介した歌詞から、中川あゆみのデビューシングル「事実 ~12歳で私が決めたコト~」は始まる。胸をえぐってくるその言葉は、当時小学生だった彼女には悲しすぎる現実を浮かび上がらせる。歌詞には彼女のこれま での人生、事実が集約されており、彼女はそれをただひたすらに歌っている。